宙溜(読み)ちゅうだめ

精選版 日本国語大辞典 「宙溜」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐だめ チウ‥【宙溜・中チュウ溜】

〘名〙
① 宙(ちゅう)にささえとどめること。宙に持ちこたえること。宙ぶらりんにすること。
浄瑠璃出世握虎稚物語(1725)四「手先のちうだめ目のかねあひ、升の角よりたらたらたら」
② ひかえなどなしに、そらでおぼえていること。そらおぼえ。暗記
※俳諧・二葉集(1679)「中ためにほしをみしらす占算(うらやさん) 三人扶持に一代の事〈高政〉」
③ 依頼されたもの、また、伝言などを取りつがないで、そのままにしておくこと。
浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)一「おもてむきは使する顔で、中(チウ)だめに請返答して」
④ ふたしかであやふやなこと。いい加減なこと。でたらめ。
滑稽本・四十八癖(1812‐18)二「世の中をぐっと中(チウ)だめに悟った所が、マアそんなものさ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android