宗徳寺跡(読み)そうとくじあと

日本歴史地名大系 「宗徳寺跡」の解説

宗徳寺跡
そうとくじあと

[現在地名]八王子市八木

蟠竜山と号する。本尊釈迦如来。もと曹洞宗であったが、現在は仏教系単立。昭和四九年(一九七四)滝山たきやま町に移転。開基八木源左衛門、開山藍底盛悦と伝え、八王子横山十五はちおうじよこやまじゆうご宿の八木やぎ宿に建てられた福聚ふくじゆ庵を前身とするという。天正一〇年(一五八二)三月武田勝頼が天目てんもく山で自害したとき、武田信玄の客臣成田康成が一子秀丸を旧臣八木源左衛門に託した。源左衛門は八木宿に隠れたが、同一八年秀丸が病死し、その菩提を弔うため観音像を刻み、藍底盛悦の開眼を得て一庵を建てたのが宗徳寺という(八王子市史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android