宗寺町(読み)そうゆうじまち

日本歴史地名大系 「宗寺町」の解説

寺町
そうゆうじまち

[現在地名]高山市宗猷寺町

しろ山の東北、江名子えなこ川右岸に位置する。東に標高六四〇メートル余のひがし山を背負い、これより約六〇メートル余り下った江名子川河畔までの傾斜地で、町の長さ二町余(寛政元年「高山三町村覚帳」高山市立郷土館蔵)一之町いちのまち村に所属し、南は日影ひかげ町、西は島川原しまかわはら町、東は江名子村。東の山裾に寛永九年(一六三二)建立された宗猷寺の門前町として発展した。金森氏時代には寺の西に馬淵善右衛門の屋敷や、江名子川沿いに扶持人屋敷があったが(「高山城下図」同館蔵)、金森氏転封以後は破却されて田畑となったり、日雇稼の者が住む民家が建てられた(飛騨国中案内)。元禄七年(一六九四)検地によれば屋敷三反余・分米六石三斗余、屋敷持数・家数三一(同八年「一之町村屋舗検地帳」高山市立郷土館蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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