宇治の橋姫(読み)ウジノハシヒメ

デジタル大辞泉 「宇治の橋姫」の意味・読み・例文・類語

うじ‐の‐はしひめ〔うぢ‐〕【宇治の橋姫】

《「うじのはしびめ」とも》
京都府宇治市宇治橋の西詰めにある橋姫神社の祭神とされる女神。宇治橋を守る神で、住吉大明神が夜ごと通ったという伝説がある。
嵯峨天皇の代、嫉妬しっとのあまり宇治川に身を投じて鬼となり、京中の男女を食い殺したという女。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の宇治の橋姫の言及

【橋姫】より

…橋のたもとに橋姫とか橋姫明神とかいって,橋の神霊がまつられることが多い。山城の宇治の橋姫や摂津の長柄(ながら)の橋姫は有名だが,京都の五条橋(今の松原橋)や近江の瀬田橋のたもとにも橋姫がまつられていた。橋姫は,宇治の橋姫のように,嫉妬深い鬼神とされる場合が多い。…

※「宇治の橋姫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android