孤虫症

栄養・生化学辞典 「孤虫症」の解説

孤虫症

 裂頭条虫科の寄生虫感染による疾病.皮下組織に侵入し炎症を起こす.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の孤虫症の言及

【ジョウチュウ(条虫)】より

…日本で第2中間宿主として重要なものは,サクラマス,カラフトマス,ニジマス,サケなどであり,ヒトはこれらの魚肉の生食の際プレロケルコイドを摂取して感染し,これが小腸で成虫になる。しかし同じ擬葉目でも,イヌ,ネコを固有宿主とするマンソンレットウジョウチュウD.mansoniのプレロケルコイド(ヘビ,カエル,ニワトリなどが宿主)を摂取した場合には,成虫に発育せずに幼虫のまま体内を移動し,皮下のいろいろな場所に腫瘤をつくる孤虫症sparganosisの原因となる。 円葉目には,テニア科のムコウ(無鉤)ジョウチュウ,ユウコウ(有鉤)ジョウチュウ,タンホウ(単包)ジョウチュウ,タホウ(多包)ジョウチュウなど重要な人体寄生虫が含まれ,また膜様条虫科のコガタ(小型)ジョウチュウ,シュクショウ(縮小)ジョウチュウ,ジレピス科のウリザネ(瓜実)ジョウチュウDipylidium caninumなどが含まれる。…

※「孤虫症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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