孔舎衛坂(読み)クサエノサカ

デジタル大辞泉 「孔舎衛坂」の意味・読み・例文・類語

くさえ‐の‐さか〔くさゑ‐〕【孔舎衛坂】

大阪府奈良県との境、生駒山地を越える坂。神武天皇東征の際、兄の五瀬命いつせのみことが負傷したという地。孔舎衙坂くさかざか

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精選版 日本国語大辞典 「孔舎衛坂」の意味・読み・例文・類語

くさえ‐の‐さか くさゑ‥【孔舎衛坂】

大阪府東大阪市の東端、生駒山地を越える峠。大和河内の二か国を結ぶ。現在の暗(くらがり)峠または善根寺越にあたるといわれ、草香江の港から奈良に至る尾根道が通じていた。くさかのさか。直越(ただごえ)
書紀(720)神武前戊午年四月(北野本訓)「孔舎衛坂(クサエノサカ)に徼(さいき)て、与(とも)に会(あ)ひ戦(たたか)ふ」
[補注]「孔舎衛」の「衛」を「衙」の誤りとして「くさか」とよむ説がある。

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