子安木(読み)こやすのき

精選版 日本国語大辞典 「子安木」の意味・読み・例文・類語

こやす‐の‐き【子安木】

〘名〙
トベラ科の常緑低木。兵庫県・岡山県の限られた寺社に見られる。高さ約二メートル。葉は倒卵状長楕円形で、柄があって互生し、枝先に集まってつく。雌雄異株。五月、枝端から長さ二センチメートル内外の花柄を数本放射状に出して黄色の五弁花を開く。ひめしきみ。
植物あぶらチャン(油瀝青)」の異名。〔日本植物名彙(1884)〕
③ 植物「えごのき」の異名。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「子安木」の解説

子安木 (コヤスノキ)

学名Pittosporum illicioides
植物。トベラ科の常緑樹低木

子安木 (コヤスノキ)

植物。エゴノキ科の落葉小高木,薬用植物エゴノキ別称

子安木 (コヤスノキ)

植物。クスノキ科の落葉低木。アブラチャンの別称

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世界大百科事典(旧版)内の子安木の言及

【子安神】より

…その他子安神は子安荒神,子安弘法,子安稲荷など他の信仰と結びついて信仰されているものもある。子安信仰に関連する子安石,子安清水,子安木などの伝説が諸地方にあって,妊婦に信仰されている。【大藤 ゆき】。…

※「子安木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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