姫路城下町絵図(読み)ひめじじようかまちえず

日本歴史地名大系 「姫路城下町絵図」の解説

姫路城下町絵図(姫路城下図)
ひめじじようかまちえず

一二二×一二二センチ

成立 寛文七年―天和二年

原図 豊田家

解説 肉筆彩色画。寛文七年越後村上から松平直矩が姫路城主として入封したが、越後高田藩主松平家の御家騒動に連座して閉門を命ぜられ、天和二年許されて豊後日田へ移るまでの間に作成された。「主岫(軸)(印)」とあるところに「一、町数七十八町 一、同家数二千九百一軒 一、内山下侍屋敷二百七十三軒 一、外山下侍屋敷四百七十二軒 侍屋敷数合七百四十五軒」と記す。中曲輪に侍屋敷区割と侍名が、外曲輪に侍屋敷区割と侍名と町人町名が記されている。西の外町に足軽町・町人町が描かれている。新版「姫路市史」第一〇巻付図。

姫路城下町絵図(姫路城下図)
ひめじじようかまちえず

九六×一一一・五センチ

成立 文化三年

原図 兵庫県立歴史博物館

解説 肉筆彩色画。絵図下辺に「文化三年丙寅八月改」とある。内曲輪は詳細に描かれ本丸・西ノ丸・三ノ丸御居城などが記入されている。中曲輪に侍屋敷区割と侍名が、外曲輪に侍屋敷区割と侍名と町人町名がある。また外町として西に組屋敷や町人町が描かれ、北の生野街道に沿った町人町、外京口門から東の山陽道沿いの町人町・組屋敷が描かれている。新版「姫路市史」第一一巻上付図。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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