如意ヶ嶽(読み)によいがたけ

日本歴史地名大系 「如意ヶ嶽」の解説

如意ヶ嶽
によいがたけ

東山ひがしやま連峰の主峰(四七四メートル)浄土寺じようどじ鹿ししたに(だに)の東にそびえる。現在の地図類には如意ヶ岳とも記される。

「諸社根元記」には「平安ノ帝都ハ天上ノ名跡ヲ顕セル国ナリ。東ニ当テ如意嶽アリ。日神岩戸ヲ出サセ給ヒテ、其御光顕レ出タリケルヲ、八百万神悦ヒテ、皆意ノ如クナルト宣シヨリ、如意山ト名付」と、その命名由来を記す。

背後の長等ながら(現大津市)を経て大津にも通じ、平安時代その山中には天台宗如意寺堂宇が点在した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報