奈良淵村(読み)ならぶちむら

日本歴史地名大系 「奈良淵村」の解説

奈良淵村
ならぶちむら

[現在地名]佐野市奈良渕町ならぶちちよう田之入町たのいりちよう

唐沢からさわ山の南西麓に位置し、西端を佐野川が南流する。南は堀米ほりごめ町。宝徳二年(一四五〇)五月三日の小野寺朝通言上状(小野寺文書)に佐野庄内「并渕郷」がみえ、小野寺氏の「譜代本領」と認識されていた。同郷は当村に比定される。永正八年(一五一一)三月四日の堪順檀那職売券(米良文書)にみえる佐野庄内「田之入養徳坊」は、現在の田之入町に比定される。元和八年(一六二二)の本多正純改易後は幕府領となり、慶安郷帳では下総古河藩領、田高一八一石余・畑高二三一石余。貞享元年(一六八四)再興された佐野藩領となり、元禄一一年(一六九八)同藩廃藩により旗本堀田領となって幕末まで続く。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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