夷心(読み)エビスゴコロ

デジタル大辞泉 「夷心」の意味・読み・例文・類語

えびす‐ごころ【×夷心】

荒々しい心。転じて、田舎びて情趣を解しない心。
「さるさがなき―を見ては、いかがはせむは」〈伊勢・一五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「夷心」の意味・読み・例文・類語

えびす‐ごころ【夷心】

〘名〙 (未開の民の荒々しい心という意から) 物のあわれを知らない心。風流を解さない田舎者の心や武士の野蛮な心。
伊勢物語(10C前)一五「さるさがなきえびすごころを見ては、いかがはせんは」
太平記(14C後)一四「さしも勇める夷(エビ)す心にも哀れの色や増さりけん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android