太田新田村(読み)おおたしんでんむら

日本歴史地名大系 「太田新田村」の解説

太田新田村
おおたしんでんむら

[現在地名]鷹巣町さかえ 太田

鷹巣盆地東部、西流する米代川右岸流域に位置する。西は鷹巣村対岸摩当まとう村。太田新田村は寛永四年(一六二七)開発に着手され、寛文年間(一六六一―七三)から本格的に進行し、延宝九年(一六八一)摩当村から独立したという。初め太田村、享保一四年(一七二九)太田新田村と改める。同一五年の「六郡郡邑記」では戸数四五軒。文化一二年(一八一五)の「秋田風土記」には五〇戸とある。

米代川上流、羽州街道に沿う糠沢ぬかさわおよび川越しに摩当へぬける街道があるが、交通は概して不便で、河川交通も利用された。正徳四年(一七一四)の高札に「太田村船場上下南方打廻り川目通、水除柳立置候間、下草たりとも刈取へからさるもの也」とあり、船着場周辺の堤の保護が命じられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報