太田(茨城県)(読み)おおた

日本大百科全書(ニッポニカ) 「太田(茨城県)」の意味・わかりやすい解説

太田(茨城県)
おおた

茨城県常陸太田市(ひたちおおたし)の中心地区。鯨ヶ岡(くじらがおか)と称される丘陵上にある。JR水郡線(すいぐんせん)が通じ、その終点。古く藤原秀郷(ひでさと)の子孫支配、のち佐竹氏が太田城を築き長く要地となったが、秋田移封(1602)後は廃城となった。その後は福島県南部にまで及ぶ商圏をもつ商業町として栄えた。水戸藩の郷校益習館(えきしゅうかん)が置かれ、国指定重要文化財の佐竹寺本堂や徳川光圀(みつくに)の隠居所西山荘(せいざんそう)など旧跡が多い。また、旧茨城県立太田中学校講堂も国指定重要文化財。

[櫻井明俊]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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