天神台遺跡(読み)てんじんだいいせき

日本歴史地名大系 「天神台遺跡」の解説

天神台遺跡
てんじんだいいせき

[現在地名]市原市村上

養老ようろう川右岸の台地上に立地。昭和四九年(一九七四)から同六三年にかけて発掘調査が行われた。縄文時代早期・前期の大規模な集落の形成に始まり、弥生時代以降居住域と墓域としての土地利用を繰返しながら、多様な遺構群を蓄積していく。弥生時代は中期後半から後期初頭にかけて六七基の方形周溝墓群が整然と列を組み配置される。弥生後期から古墳時代初頭にかけては遺跡全域に竪穴住居群が展開し、その総数は約四六〇軒。居住域としての利用は短期間で縮小し、台地南西縁辺部に造営された前方後方形周溝墓をはじめ、古墳時代前期の方墳群、後期の前方後円墳・円墳群、そして終末期から一部は平安時代に至る方墳群が形成され、改めて遺跡全体が墓域化する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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