大食調・太食調(読み)たいしきじょう

精選版 日本国語大辞典 「大食調・太食調」の意味・読み・例文・類語

たいしき‐じょう ‥デウ【大食調・太食調】

〘名〙 (「たいしきちょう」「たいじきちょう」とも) 雅楽の六調子の一つ。基音平調と同音(洋楽のホ音)で呂(りょ)旋。
※龍鳴抄(1133)上「呂三。一越調。双調。大じきてうなり」 〔新唐書‐礼楽志一二〕
[語誌]一般に、雅楽の調子には、呂旋(りょせん)に数えられる壱越調、双調、太食調と、律旋の平調、盤渉調黄鐘調とがあるが、「教訓抄‐六」に「太食調 呂 平調 同音」とあるところから、平安後期には既にこうした分類がなされていたと推定される。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android