大蔵郷(読み)おおくらごう

日本歴史地名大系 「大蔵郷」の解説

大蔵郷
おおくらごう

現在の大蔵に比定される。「一蓮寺過去帳」には、文明一八年(一四八六)頃の一二月一四日供養の見仏房に「大蔵」と注記され、当地のことと考えられる。「高白斎記」によれば大永六年(一五二六)一〇月一八日、武田信虎が「大蔵峯」に出陣した。永禄四年(一五六一)の番帳の六八番に「大くらの禰き」が江草えぐさ禰宜とともにみえ、慶長一三年(一六〇八)の番帳では神取かんどり(現明野村)の禰宜とともに当地の禰宜が六六番に記される。三島みしま神社の神主であろう。

大蔵郷
おおくらごう

和名抄所載の郷。同書高山寺本など諸本とも訓を欠くが、オホクラであろう。大蔵氏一族が住したことに由来するという説がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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