大蔵貢(読み)おおくら みつぎ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大蔵貢」の解説

大蔵貢 おおくら-みつぎ

1899-1978 昭和時代経営者。
明治32年11月22日生まれ。近江俊郎の兄。無声映画弁士をへて,浅草映画館を経営。昭和13年日本活動写真(日活前身)の重役となり,30年新東宝の社長。「明治天皇と日露大戦争」などをヒットさせたが,35年辞任。37年大蔵映画を設立し,ピンク映画を製作した。昭和53年9月15日死去。78歳。長野県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の大蔵貢の言及

【日本映画】より

…初期の東映では,この大川博のもとで,戦前から戦中にかけて日活,満映で活躍してきたマキノ満男(光雄)がプロデューサーとしての腕をふるった。 戦後のプロデューサーとしては,ほかに,日活のアクション映画路線を主導した江守清樹郎,新東宝の危機を《明治天皇と日露大戦争》(1957)のヒットで救い,のちにいわゆるエロ・グロ路線を推進した大蔵貢らがいる。
【5社体制の量産時代】
 1954年には日本映画界を揺るがす大事態が二つ起こった。…

※「大蔵貢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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