大胡田村(読み)おおごだむら

日本歴史地名大系 「大胡田村」の解説

大胡田村
おおごだむら

[現在地名]小山町大胡田

佐野さの川を挟んで吉久保よしくぼ村の南、同川右岸の高原地帯に位置する。東は下古城しもふるしろ村など。大期田とも書いた。永禄八年(一五六五)一一月一日、葛山氏元は吉野日向守に「大胡田之内弐拾四貫文」などを宛行っている(「葛山氏元判物」吉野文書)。元亀三年(一五七二)五月二日、甲斐の武田信玄深沢ふかさわ(現御殿場市)攻略で功績のあった高田能登守に「駿州大期田之内 三郎右衛門分参拾貫」などを(「武田信玄判物写」高田文書)、同じく荒川治部少輔に「大期田 四拾貫文」などを(「武田信玄判物写」甲州古文書)それぞれ宛行っている。慶長四年(一五九九)七月「駿東郡大胡田村惣百(姓)中」宛に発給された横田村詮の法度(高杉家文書)によると、年貢率は毛付高の六割五分であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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