大矢省三(読み)おおや しょうぞう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大矢省三」の解説

大矢省三 おおや-しょうぞう

1893-1962 大正-昭和時代の政治家,労働運動家。
明治26年3月1日生まれ。全国労働組合同盟(全労)委員長,のち総同盟社会大衆党役員をつとめる。第二次大戦後西尾末広らと総同盟の再建につくす。社会党中央執行委員となり,昭和21年衆議院議員(当選8回)。35年の民社党結成にくわわった。昭和37年1月19日死去。68歳。三重県出身。大阪府立西野田職工学校卒。

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世界大百科事典(旧版)内の大矢省三の言及

【組合同盟】より

…指導者は,棚橋小虎菊川忠雄ら新人会出身の知識人,それに望月源治,岩内善作,高梨二夫ら労働者出身のストライキマン的活動家であった。傘下の組合は関東が中心で,あとは兵庫県と北九州に二,三存在しただけで,29年9月の総同盟第3次分裂によって生まれた労働組合全国同盟(大阪中心で公称6000人,大矢省三が委員長で,山内鉄吉,本山茂貞らが幹部)と合同して,30年6月に全国労働組合同盟(全労)を結成するまでは,全国組織としての実態を欠いていた。しかも加盟主力組合は,女子労働者中心の紡織,全国に点在する鉱山,各種の中小企業労働者を集めた合同労組などで,右派の総同盟にくらべ組織基盤は弱体であった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」