大杉地蔵尊(読み)おおすぎじぞうそん

日本歴史地名大系 「大杉地蔵尊」の解説

大杉地蔵尊
おおすぎじぞうそん

[現在地名]加子母村 小郷区

小郷おごうにあり、背後に加子母の大杉とよばれる巨木がたつ。本尊は神亀二年(七二五)行基自刻と伝える等身大の木造地蔵尊で、もと近江国粟田あわた郡の勢田せた大寺(現大津市)に安置されていたが、この寺が廃寺となり、紀成恒が地蔵尊を背負って諸国を巡り、小郷の地で急に地蔵が重くなったので、延長五年(九二七)小堂を建てて祀ったのが始まりという。地蔵尊は長寿延命と安産育児の守本尊として信仰を集めている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android