大島(愛媛県、燧灘)(読み)おおしま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大島(愛媛県、燧灘)」の意味・わかりやすい解説

大島(愛媛県、燧灘)
おおしま

愛媛県東部、燧灘(ひうちなだ)南部にある島。面積2.13平方キロメートル。新居浜(にいはま)市に属し、市街地東部の1.3キロメートルにあり、「新居大島」ともよばれる。西隣の黒島陸繋島(りくけいとう))はかつての属島であった。南北朝、室町時代に村上三島水軍の本拠地で、城塞(じょうさい)、船隠し跡が残る。水軍は豊臣(とよとみ)秀吉の朝鮮侵攻の際に大いに功があり、江戸時代には千石船(せんごくぶね)の大型廻船(かいせん)が盛んで、瀬戸内海から蝦夷地(えぞち)にまで交易を広げた。現在は半農半漁で、ミカン特産の白イモがつくられる。黒島港から連絡船が就航している。人口307(2009)。

[深石一夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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