大小路(読み)おおしようじ

日本歴史地名大系 「大小路」の解説

大小路
おおしようじ

堺の市街の中央部を東西方向に走る道路。古代の大津おおつ道に比定されている長尾街道の延長線上にあり、中世には摂津・和泉両国ならびに堺南さかいみなみ・堺北両庄の境界となっていた。「住吉大社神代記」にみえる開口水門姫あぐちみなとひめ神社の四至北限「堺大路」にあたると考えられる。応永二三年(一四一六)一一月二五日の油屋助六畠地売券(開口神社文書)の四至に「おう小路三郎四郎の畠」とあり、大小路の名がみえる。慶長二〇年(一六一五)大坂夏の陣の前哨戦により堺は全焼し、元和初年に整然とした町割が施されたが、南北筋の大道とともにこれと直交する大小路が二大幹線道路とされた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報