大寄(読み)おおよせ

精選版 日本国語大辞典 「大寄」の意味・読み・例文・類語

おお‐よせ おほ‥【大寄】

〘名〙
① (━する) 大勢遊女芸人などを一か所に集めて遊興すること。
※評判記・色道大鏡(1678)一「大寄(オホヨセ) 客の友どちをあまた誘引して行き、女郎を大勢寄せて、一所に参会するをいふ」
② 明治期の寄席(よせ)で、毎年八月と年末の二回、端席は休演し、本席にその派の芸人全部が集まって開く隠し芸大会。
歌舞伎蔦紅葉宇都谷峠(文彌殺し)(1856)四幕「今夜横町の寄席が大寄で、玉輔、扇橋、馬生三人の掛合咄だ」
囲碁終盤戦の初めで、大きなヨセの手が残っている段階。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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