日本大百科全書(ニッポニカ) 「大宮(三重県)」の意味・わかりやすい解説
大宮(三重県)
おおみや
三重県中南部、度会郡(わたらいぐん)にあった旧町名(大宮町(ちょう))。現在は大紀(たいき)町の北東部を占める地域。旧大宮町は、1956年(昭和31)滝原(たきはら)町と七保(ななほ)村が合併して成立。町名は、地域を流れる大内山川と宮川から1字ずつとった。2005年(平成17)紀勢(きせい)町、大内山(おおうちやま)村と合併し、大紀町となる。集落は両河川に沿って散在し、地域の87%が山林。JR紀勢本線と紀勢自動車道、国道42号が通じる。滝原は皇大神宮の別宮滝原宮の所在地で、神事は神宮と同様に行われる。阿曽(あそ)には江戸時代からの温泉(炭酸水素塩泉)がある。過疎化の著しい山村であるが、全地域奥伊勢(おくいせ)宮川峡県立自然公園区域で、観光開発に力を注いでいる。青少年旅行村に指定され、体育館、キャンプ場、サイクリングターミナルなどの施設がある。松阪牛の和牛飼育も盛ん。
[伊藤達雄]
『『大宮町史』全2巻(1986、1987・大宮町)』
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