大名預(読み)だいみょうあずけ

精選版 日本国語大辞典 「大名預」の意味・読み・例文・類語

だいみょう‐あずけ ダイミャウあづけ【大名預】

〘名〙 江戸時代幕府罪人大名に預けて禁錮(きんこ)にしたこと。囚人を大名に預ける時は、月番老中が前もってその意を大名に通達し、大名はその家僕数人を遣わして罪人を受け、警固してその邸に入れた。

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世界大百科事典(旧版)内の大名預の言及

【預】より

…江戸時代には牢屋などの拘禁施設が不十分であり,また身分による区別が複雑であったため,被疑者を同一の施設に収容することは不適当とされ,これを私人ないし団体に責付して監禁させた。武士の場合,御目見(おめみえ)以上で500石以上の者は牢屋に入れず,大名預(だいみようあずけ)とした。大名預はまた刑罰としても用いられ,大名や国事犯たる武士などに適用されたが,これには預と永預(ながあずけ)の別がある。…

※「大名預」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」