大原貝塚群(読み)おおはらかいづかぐん

日本歴史地名大系 「大原貝塚群」の解説

大原貝塚群
おおはらかいづかぐん

[現在地名]久米島町大原 加佐瀬、鳥島 清水原

久米島西端部、標高一〇メートル前後の砂丘上に位置する時期の異なる貝塚で構成された遺跡群。一九七九年(昭和五四年)に大原貝塚、同年および九二年(平成四年)に大原第二貝塚の発掘調査が実施された。前者は貝塚時代前期から中期に属し、居住空間に関係すると思われる石列遺構一、ゴホウラ集積一、貯蔵用施設と思われる方形石組遺構二、集石遺構一を検出した。集石遺構周辺では採砂時に二〇から二五体分の頭骨を中心とする人骨を採集しており、居住域と墓域が一つのセットとなっていたものと理解される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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