大助(読み)おおだすかり

精選版 日本国語大辞典 「大助」の意味・読み・例文・類語

おお‐だすかり おほ‥【大助】

〘名〙 (形動) 労力費用苦痛などが少なくなってたいへん楽になること。困っているとき非常に助けとなること。
※わかれ道(1896)〈樋口一葉〉中「私の家の洗ひかへしを光沢(つや)出しの小槌に、碪(きぬた)うちでも遣りに来て下され、夫ならばお前さんも人に憎くまれず私の方でも大助(オホダス)かり

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世界大百科事典(旧版)内の大助の言及

【助郷】より

…幕府直轄の五街道のうち往来のさかんな東海道,美濃路では,恒常的な助馬助成を特定の村に依存する必要が早くから生じ,1637年(寛永14)には幕府や諸藩がそれぞれの領内宿駅に助馬村を定めている。その後寛文期(1661‐73)に中山道,日光道中をも加え,助馬村の恒常的な制度化としての定(じよう)助(定助郷)を生み,さらにその後定助では不足のときに人馬を補う村を定め,これを大(だい)助と呼んだ。しかし,これらの助郷は支配関係にとらわれ,宿駅近くの村を含まないのが一般的で,また村落はすでに小農中心の村に変容しており,そのため幕府は1694年(元禄7)より助郷制改革を断行した。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」