大公殿下(読み)たいこうでんか(英語表記)Königliche Hoheit

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大公殿下」の意味・わかりやすい解説

大公殿下
たいこうでんか
Königliche Hoheit

ドイツ小説家トーマス・マンの小説。 1909年刊。マンの結婚後の第一作。ドイツの貧乏公国の王子アメリカ百万長者の娘と結婚する物語で,孤独な芸術家意識が市民的デモクラシーと和解するというテーマは,マンのこれまでのものと同様だが,この作品は童話的明るさに満ちていて,マンの幸福な一時期心境を示している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android