大倉南貝塚(読み)おおくらみなみかいづか

日本歴史地名大系 「大倉南貝塚」の解説

大倉南貝塚
おおくらみなみかいづか

[現在地名]佐原市大倉 披露

利根川河畔に続くJR成田線水郷すいごう駅から入る谷の奥、標高四〇メートルの下総台地に形成された四ヵ所の貝塚を中心とする縄文時代後期の貝塚遺跡。本来は大倉貝塚とよぶのが妥当。昭和二九年(一九五四)に早稲田大学が南斜面の貝塚を発掘し、大倉南貝塚と報告したが、これは大倉貝塚の南地点というべきもの。南貝塚の中心は加曾利BI―II期で、ハマグリ主体の貝層を形成している。クロダイマダイヒガンフグなどの魚骨の種類と量が多く、多量の骨角製やす状刺突具の出土がこれに対応する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android