夜明前(読み)よあけまえ

精選版 日本国語大辞典 「夜明前」の意味・読み・例文・類語

よあけ‐まえ ‥まへ【夜明前】

[1] 〘名〙 夜が明ける前。夜明けになる前。また、そのころ。未明
※俳諧・木曾の谷(1704)「座敷しづまる能のはじまり〈岱水〉 香箸のからりとしたる夜明前〈芭蕉〉」
[2] (夜明け前) 小説。島崎藤村作。昭和四~一〇年(一九二九‐三五)発表。同七年第一部、同一〇年第二部を補筆して刊行作者の父をモデルにして、木曾馬籠宿を主な舞台に、幕末から維新への社会的動乱の中で時代の波にもまれ、悲劇的な運命をたどる、国学を信奉する庄屋青山半蔵の半生を描く。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android