多鳩神社(読み)たはとじんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「多鳩神社」の意味・読み・例文・類語

たはと‐じんじゃ【多鳩神社】

島根県江津市二宮町神主にある神社。旧県社。祭神は積羽八重事代主命(つみはやえことしろぬしのみこと)国常立尊(くにのとこたちのみこと)。貞観二年(八六〇大和国奈良県)高市神社を勧請(かんじょう)したものと伝えられ、はじめは多鳩山古瀬谷にあったが室町時代に現在地に移された。石見国二の宮。

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日本歴史地名大系 「多鳩神社」の解説

多鳩神社
たばとじんじや

[現在地名]江津市二宮町神主

みやたにに鎮座し、祭神は八重事代主命。旧県社。式内社とされ、石見国二宮と称された。社伝によれば、貞観三年(八六一)大和国高市たけち神社(現奈良県橿原市)を勧請して多鳩山に祀ったが、文安年中(一四四四―四九)現在地に移したという。祭祀権を掌握していた社家については、暦応二年(一三三九)八月二〇日の小笠原貞宗代武田弥三郎入道軍忠状(庵原文書)に「津野神主」とあるのが初見である。

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