多分散性(読み)タブンサンセイ

化学辞典 第2版 「多分散性」の解説

多分散性
タブンサンセイ
polydispersity

気体液体,固体中に分散している粒子均一の大きさのものを単分散といい,不均一なものを多分散という.合成高分子の場合,重合反応は種々の素反応の組合せとして生じるため,生成した高分子系の分子量ないし重合度分布がある.これを高分子の多分散性または多分子性という.このような分子量の多分散性を,分子量分布といい,数平均分子量Mn重量平均分子量Mw の比 Mw/Mn を分子量分布の尺度として用いている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android