壁際（読み）カベギワ

デジタル大辞泉

かべ‐ぎわ〔‐ぎは〕【壁際】

壁に近いあたり。壁に接するところ。「机を壁際に寄せる」

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

かべ‐ぎわ ‥ぎは【壁際】

〘名〙

① 壁に接した所。〔日葡辞書（1603‐04）〕

※たけくらべ（1895‐96）〈樋口一葉〉一一「釣りらんぷの下を少し居退(ゐの)きて、壁際(カベギワ)の方へと尻込みをすれば」

② 特に江戸時代、妓楼の張見世で、襖(ふすま)の所に対して新造などのいる末席をいう。

※雑俳・柳多留拾遺（1801）巻一四上「壁きははみなひおどしの鎧著て」

出典　精選版 日本国語大辞典