堅牢地神(読み)ケンロウジシン

デジタル大辞泉 「堅牢地神」の意味・読み・例文・類語

けんろう‐じしん〔ケンラウヂシン〕【堅×牢地神】

大地をつかさどる神。万物を支えて堅牢であるところからいう。地天じてん
をめき叫ぶ声梵天までも聞え、―も驚くらんとぞ覚えける」〈平家・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「堅牢地神」の意味・読み・例文・類語

けんろう‐じしん ケンラウヂシン【堅牢地神】

(「けんろうじじん」とも) 仏語。大地をつかさどる地神で、大地が万物を載せて堅固不動であるところから、堅牢の名がある。万物を生育し負載するはたらきを神格化したもの。一般にその像は赤肉色で左手鮮花を盛った鉢を捧げる。堅固地神。堅牢地祇地天。堅牢。
今昔(1120頃か)四「此堅牢地神の地味を五百由旬地の底に埋める也」

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