埋ぬ(読み)うまらぬ

精選版 日本国語大辞典 「埋ぬ」の意味・読み・例文・類語

うまら【埋】 =ぬ[=ない]

(「埋まる」に打消の助動詞「ぬ」「ない」が付いて慣用表現となったもの)
損失の埋め合わせがつかない。
※狂歌・堀河百首題狂歌集(1671)夏「夏はらひしてもうまらぬ借銭ふちはせならぬあすか川哉」
② 苦労してもそのかいがない。割に合わない。ひきあわない。つまらない。
洒落本・角雞卵(1784か)暁鐘実情「でいぶあかるくなったから、あそこのめへを通てめっけられちゃアうまらねへぜ」
※洒落本・傾城買四十八手(1790)真の手「今さらいったとてうまらぬ事だ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報