坊城庄(読み)ぼうじようのしよう

日本歴史地名大系 「坊城庄」の解説

坊城庄
ぼうじようのしよう

興福寺雑役免田。延久二年(一〇七〇)の興福寺雑役免帳の十市東とおちひがし郷に「坊城庄十二町三反半 不輸田畠一町二反 公田畠十一町一反半」とある。不輸田畠の内訳条里(括弧内は坪数)は、左京田五反が二〇条一里(一)、無主位田七反が二〇条一里(二)、公田畠の条里は、二〇条一里(三)、二一条二里(一)、二二条一里(二)・二里(九)、二三条二里(三)、二四条二里(一)である。右の条里によると、二〇―二四条一里・二里にわたるきわめて散在的な荘園であるが、その所在は、現十市とおいち(二〇条一里)葛本くずもと町・山之坊やまのぼう(二二条二里)を中心としている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android