地話・地噺(読み)じばなし

精選版 日本国語大辞典 「地話・地噺」の意味・読み・例文・類語

じ‐ばなし ヂ‥【地話・地噺】

〘名〙
① ただの話。商売をはなれた普通の話。「じばなしがならぬ」の形で、手におえないさま、愚かであるさまをたとえていう。
仮名草子・ぬれぼとけ(1671)中「何ともとりあつかひのならぬものは、ぢばなしがならぬと申すゆへ」
落語で、会話動作による普通の演出法をとらず、地(じ)、すなわち叙述説明ばかりで漫談風に展開するもの。

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