地図屛風(読み)ちずびょうぶ

旺文社日本史事典 三訂版 「地図屛風」の解説

地図屛風
ちずびょうぶ

安土桃山〜江戸時代初期,世界地図を描いた屛風
屛風図は1602年刊行のマテオ=リッチ『坤輿 (こんよ) 万国全図』や1587年版のオルテリウス版そのままの描写で,いずれも卵形図法(全世界を卵形の一図面に表す)。1611年徳川家康が駿府で南蛮世界図屛風を見たとあることなど,当時の世界に対する関心の高さがうかがわれる。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報