地図屏風(読み)ちずびょうぶ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「地図屏風」の意味・わかりやすい解説

地図屏風
ちずびょうぶ

日本図,世界図,異国諸都市図などを組合せた屏風絵南蛮趣味風潮とともに安土桃山~江戸時代初期頃に流行。世界図を主題としたものが圧倒的に多く約 40点が現存。これらにはマテオ・リッチの世界図,天正 18 (1590) 年遣欧少年使節帰国とともにもたらされた A.オルテリウス地図帳『世界の舞台』,G.ブラウンと F.ホーヘンベルク共編『世界都市図』などとの共通性が指摘される。主要作品『世界地図,四都市図屏風』 (神戸市立博物館) など。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android