土針(読み)ツチハリ

デジタル大辞泉 「土針」の意味・読み・例文・類語

つち‐はり【土針】

植物の名。メハジキとも、ツクバネソウとも、エンレイソウともいわれる。
「我がやどに生ふる―心ゆも思はぬ人のきぬらゆな」〈・一三三八〉

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精選版 日本国語大辞典 「土針」の意味・読み・例文・類語

つち‐はり【土針】

〘名〙 シソ科の植物メハジキ、または、ウツボグサのことか。一説ユリ科のツクバネソウやエンレイソウにあてる。《季・夏》
万葉(8C後)七・一三三八「吾が屋前に生ふる土針(つちはり)心ゆも想はぬ人の衣に摺らゆな」
[補注]メハジキとする説が有力だが、「毛吹草」には五月に「土針(ツチバリ)の花 うつぼ草共」、七月に「益母草(ヤクモサウ) めはじき共、花当月なり」とある。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「土針」の解説

土針 (ツチハリ)

植物。ユリ科の多年草,高山植物,園芸植物,薬用植物。エンレイソウの別称

土針 (ツチハリ)

植物。ユリ科の多年草,薬用植物。ツクバネソウの別称

土針 (ツチハリ)

植物。シソ科の二年草,薬用植物。メハジキの別称

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