土通草(読み)ツチアケビ

デジタル大辞泉 「土通草」の意味・読み・例文・類語

つち‐あけび【土通草/土木通】

ラン科多年草木陰に生える菌従属栄養植物。高さ約50センチ、茎は太く直立し葉がなく、全体黄褐色初夏、淡黄色の花を総状につける。果実肉質で赤く、アケビに似る。果実を干したものは土通草どつうそうと呼ばれ、漢方で強壮・強精薬にする。

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精選版 日本国語大辞典 「土通草」の意味・読み・例文・類語

つち‐あけび【土通草】

〘名〙 ラン科の多年草。各地の湿った林下にまれに生え、高さ三〇~九〇センチメートル。横に這(は)う太い地下茎がある。全体に肉質で黄褐色を帯び、緑葉がない。茎は先で分枝し、卵形鱗片葉をまばらに付ける。夏、径約二センチメートルの黄褐色の花が枝先につき、円錐花序になる。肉質で赤褐色の果実はアケビに形が似ており垂れ下がる。種子に翼がある。漢方では果実を土通草(どつうそう)といい、強壮・強精薬にする。やまとうがらし。やまのかみのしゃくじょう。〔多識編(1631)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「土通草」の解説

土通草 (ツチアケビ)

学名Galeola septentrionalis
植物。ラン科の多年生無葉蘭,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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