土止め(読み)どどめ(英語表記)sheathing

翻訳|sheathing

改訂新版 世界大百科事典 「土止め」の意味・わかりやすい解説

土止め (どどめ)
sheathing

土留めとも書く。山止めと同義。傾斜面の土砂崩れを防いだり,地下構造物をつくるときの根切り掘削工事の際に,周囲土砂の崩れ込みを防ぐとともに,地盤を安定させた状態で土砂を取り除くために設けられる土圧に抵抗する構造物。地下構造物をつくる場合,土止めは一般には仮設構造物であるが,土止め壁の地下連続壁を本体構造の一部に利用することもある。ふつう土止め壁とこれを支える支保工とからなり,種類としては,擁壁,護岸壁,仮設土止めがある。材料としては,木,石,コンクリートブロック,コンクリート矢板,鋼矢板,H鋼横矢板などが用いられる。また最近では土止めをつくる際の騒音振動による建設公害を防止するため,場所打ち鉄筋コンクリートによる連続地下壁が土止めとして広く用いられている。
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百科事典マイペディア 「土止め」の意味・わかりやすい解説

土止め【どどめ】

山止めとも。土手や掘削面などの土砂の崩壊を防止するための工作物またはその作業をいう。芝を植えたり,擁壁を造ったり,また矢板を打ち込んだりする。

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