土入村(読み)どうにゆうむら

日本歴史地名大系 「土入村」の解説

土入村
どうにゆうむら

[現在地名]和歌山市土入

名草なくさ郡に属し、狐島きつねじま村の西北に位置する。村域南端で土入川と土入前川(現新堀川)合流、それによって村域は三方を限られ、北方のみ中野なかの村と接する。村域はこれら諸流の合流する地のため低湿で、時として浸水の難があった。江戸時代には、慶長検地高目録・天保郷帳では一村として扱われているが、「続風土記」は西土入村・北土入村の二村とし、別々に高を記している。

鎌倉時代後期には薗部そのべ庄に含まれ、徳治三年(一三〇八)三月一日付地頭代沙弥某田地寄進状写(国立史料館蔵名草郡古文書所収土入薬師堂文書)に「寄進 薗部庄貴志村土入薬師堂 合田 参段者 在土入村新田」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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