国府別院(読み)こくふべついん

日本歴史地名大系 「国府別院」の解説

国府別院
こくふべついん

[現在地名]上越市国府一丁目

愛宕神社の南、愛宕山の麓にある。浄土真宗本願寺派の別院で正称は本願寺国府別院、所在地名をとって小丸山こまるやま別院ともいう。本尊阿弥陀如来。正面に本堂庫裏、文化一四年(一八一七)建立の鐘楼、右に常願寺じようがんじ池、左に納骨塔があり、本堂前に親鸞が配流された時、袈裟をかけたと伝える松(樹齢約八〇〇年)などがある。

江戸時代小丸山が親鸞旧跡として信仰を集めた。愛宕神社蔵の正保二年(一六四五)絵図にすでに「親鸞御旧蹟」と記されており、延宝九年(一六八一)には高田瑞泉ずいせん寺が、貞享二年(一六八五)には直江津勝蓮しようれん寺が、親鸞袈裟かけの松の前にそれぞれ石灯籠一基を寄進している(現存)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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