囲置(読み)かこいおく

精選版 日本国語大辞典 「囲置」の意味・読み・例文・類語

かこい‐お・く かこひ‥【囲置】

〘他カ四〙
① 周囲に囲いを作って物を置く。
② 隠すようにして置く。
(イ) 米穀その他の品物を隠し貯蔵しておく。商品の値を釣り上げるために隠匿する。
※禁令考‐前集・第六・巻五七・天明七年(1787)六月六日「此度町々打毀及騒動候に付、後難之程を恐れ、囲置候者有之由相聞候」
(ロ) 罪人などを隠しておく。かくまう。近世追放刑に処せられた者を御構(おかまい)場所内でかくまったり、人相書をもって捜査されている犯人、または欠落者(かけおちもの)などをかくまう。
※禁令考‐後集・第四・巻三二(1682)「一人相書を以御尋之者を乍存囲置、又は召仕等にいたし不訴出もの」
(ハ) 妻以外の女性などを、世間に知られないようにして別宅におく。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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