団頭(読み)だんとう

精選版 日本国語大辞典 「団頭」の意味・読み・例文・類語

だん‐とう【団頭】

〘名〙 中国、宋のころ乞食の頭領
随筆燕石雑志(1811)四「宋の時団頭(ダントウ)といふもの、この方の穢多非人頭に似たり」 〔水滸伝‐第二五回〕

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普及版 字通 「団頭」の読み・字形・画数・意味

【団頭】だんとう

組合長。

字通「団」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の団頭の言及

【乞食】より

…貴賤の観念からすると,〈娼,優,隷,卒〉すなわち娼妓,俳優,小役人,兵卒が賤流とされたのに対して,こじきは社会的にその範疇にはいらないが,決して敬われる存在ではなかった。 古くからその社会にもギルドに似た組織があり,頭目は〈丐頭〉〈団頭〉と呼ばれた。一説には,明の太祖が難民を統制するため,その手形として皇帝をあらわす黄色のふさのついた棒を与えたのに始まるといわれ,こじきの側でも,なにがし皇帝は立身出世する前はこじきだったので,とくにその恩沢をうけて今にいたるというように,組織の沿革を説くこともあった。…

※「団頭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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