因原村（読み）いんばらむら

日本歴史地名大系 「因原村」の解説

因原村
いんばらむら

[現在地名]川本町因原

川本村の西、江川左岸に濁（にごり）川が合流する地で、濁川両岸の緩傾斜地に立地。観応元年（一三五〇）一〇月一〇日の僧厳覚軍勢催促状（三刀屋文書）によると、北朝方の吉田厳覚は出雲国三刀屋（みとや）郷（現三刀屋町）の諏訪部彦十郎に対して石見の南朝方と戦うための軍勢催促を行い、同月二〇日の軍勢集結点を「院原宿」としている。当地が宿と称されたことや軍勢集結点であることなどから、江川筋および濁川上流域方面へと繋がる交通の要衝であったと推測される。

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出典　平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について　情報

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