精選版 日本国語大辞典 「回・徘徊・繞」の意味・読み・例文・類語
もとお・る もとほる【回・徘徊・繞】
〘自ラ四〙
① まわる。めぐる。徘徊する。
② (曲がる意から) まっすぐでない行ないをする。曲がったことをする。
※成唯識論寛仁四年点(1020)六「忿と恨とを先と為、追ひ触ればひ、暴(し)ひ熱(あつ)かひ、很(ひすかし)まに戻(モトホル)を以て性と為」
③ 思うようにはこぶ。思うように自在に動く。自由になる。
※上杉家文書‐天正一〇年(1582)(三・四月頃)上杉景勝自筆書状「人躰衆にふにふにて、もとをらす、のひのひにて口惜迄候」
④ 役に立つ。
※滑稽本・早変胸機関(1810)「もとをらねへことをいったっても始まらねへはなし合だから」
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