日本歴史地名大系 「四萬部寺」の解説 四萬部寺しまぶでら 埼玉県:秩父市栃谷村四萬部寺[現在地名]秩父市栃谷栃谷(とちや)の東部、横瀬(よこぜ)川支流定峰(さだみね)川右岸に位置する。誦経山と号し、曹洞宗。かつては妙音(みようおん)寺とも号した。本尊は聖観音。当寺観音堂は秩父札所の一番。寺伝によれば、正暦五年(九九四)播州書写山円教(えんきよう)寺(現兵庫県姫路市)の性空の弟子幻通が当地で法華経四万部の読経供養を行い、経塚を建てたことに始まるとされ、寺名もこれに由来する。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報