四端説(読み)したんせつ(英語表記)Si-duan-shuo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「四端説」の意味・わかりやすい解説

四端説
したんせつ
Si-duan-shuo

中国,戦国時代思想家孟子が唱えた人間の道徳性に関する説。人間は,生れながらに惻隠 (そくいん。あわれみ) ,羞悪 (しゅうお。はじらい) ,辞譲 (じじょう。ゆずりあい) ,是非 (ぜひ。善悪の判断) の4つを心中にもっており,これが仁,義,礼,智という徳になるという。「端」を本源の意 (朱子説) とするか,端緒の意 (伊藤仁斎説) とするか,学者議論が分れている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android